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-午前十時-
番外仕舞 淡路 浮舟 松虫キリ
仕舞国大観世会 賀茂 清経キリ 敦盛キリ
素謡国大観世会 咸陽宮
素謡 井筒 盛久 景清
-午後一時頃-
仕舞 羽衣
素謡 道成寺
-午後二時頃-
囃子 花月 藤戸 野宮合掌留
囃子 松風戯之舞 玄象
仕舞 箙 善界
-午後三時頃-
能 杜若恋之舞
囃子 乱 定家
仕舞 熊坂
囃子 吉野天人 遊行柳 三輪
番外仕舞 通小町 花筐 善知鳥
附祝言
-午後六時頃-
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※詳細な番組は部室にございますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
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「賀茂」
下鴨御祖の神の社域で、二人の里の乙女がおり立って神に手向けの水を汲んだ。
そこに上洛参詣した播州の神職が訪れ、女から社の縁起を聞くと、女は神になっての来臨を予告し姿を消す。
程なくして御祖の神が現れ、すがすがしく舞の袖を返し、袖を川水にひたすと、別雷の神が現れ、風雲も急にとどろとどろと低空に鳴り響く。
仕舞は別雷の神が思いのままに風を吹かせ、稲妻を伴い、雨を降らして現れた部分から、足を踏み鳴らし地に五穀豊穣を恵み天に戻っていく場面。
「清経キリ」
源平の合戦で西国へ落ちた清経邸で、留守を守っていた清経の妻のもとに粟津の三郎が来て、夫の自害を知らせる。そして形見の髪の毛を渡す。
妻は戦死や病死ならまだ諦めがつくが、自分を置いて身投げをするとは、と恨み歎く。
その夜、眠りについた妻のもとに清経の霊が現れる。妻は清経に恨みを述べるが、清経は身投げに至る経緯を述べ、死後、霊は修羅道に落ちると語るが、念仏の功徳で成仏する。
仕舞は修羅の有様を語り、念仏の功徳で成仏する場面。
「敦盛キリ」
熊谷直実改め蓮生法師は、一の谷の古戦場で草刈り男達が笛を吹きつつ帰るところに出会う。
草刈男は名笛の謂れなどを語って立ち去る中、一人が残って十念を授かりたいと望み、敦盛縁の者と名乗って消える。
蓮生が念仏を唱えていると敦盛の亡霊が現れ弔いを頼んで姿を消す。
仕舞のキリは敦盛の最期を再現し念仏の功徳で成仏する場面。
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「咸陽宮」
シテ 秦始皇帝
ツレ 花陽夫人
ワキ 荊軻
ワキツレ 秦舞陽
ワキツレ 大臣
有名な、荊軻(けいか)の始皇帝暗殺未遂を題材にとった物語。
シテは秦の始皇帝、ワキが燕の志士荊軻である。
秦の宮殿である咸陽宮は地よりも三里高く、また周囲に鐵の築地を廻らせた荘厳かつ美麗な宮殿であるという宮殿と始皇帝の威光を賛美する謡と共に物語は始まる。
始皇帝を狙う燕の志士荊軻と秦舞陽は近付くことさえ難しい咸陽宮へ、ちょうど始皇帝が天下に燕国の地図と樊於期の首を求めていたのに乗じ、地図と樊於期の首を持ち、地図の箱に剣を隠して始皇帝を殺すべく策を練って参内する。
始皇帝は求めたものが手には入ることを喜び、荊軻・秦舞陽の二人に引見した。
箱を開かせると底に剣の影が見え、始皇帝は驚き逃れようとするが、荊軻はその袖を捕らえ剣をつきつけ殺そうとする。
時に始皇帝は一計を案じ、妃の一人で琴の名手である花陽夫人の琴の秘曲を聞くまで殺すのは待って欲しいと望む。
荊軻と秦舞陽は迷うが、ここまで捕らえればもはや逃げられることもあるまい、最後の望みならばと花陽夫人が秘曲を奏することを了承する。
始皇帝の望みに応じて夫人は琴を奏し、そのあまりの素晴らしさに聞きほれるうちに油断した二人は、その隙に逃れた始皇帝に逆に討たれてしまう。
始皇帝は妃の琴の音と秦の御代を寿ぎ終幕する。
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